埼玉県大宮市など全国にあるアーヴェリール迎賓館が、おすすめの結婚式場であるかどうかは別として、この式場が、かの有名な株式会社テイク アンド ギブニーズ(T&G)の経営であることは間違いはありません。同社は東証一部上場会社として、全国に多数のゲストハウスウェディング等を経営する会社ですが、この会社のネット上の評判は、あまり芳しいものはないのが現状です。お話は若干古くなりますが、バブル崩壊以降、従来の専門式場やホテルでの婚礼の在り方に、不満を持っていた方々がそれまでにはない新しコンセプトのゲストハウスウェディングというものを提案、実施するために、ブライダル業界に新風を吹き込みました。その最初の志は素晴らしものと言えますが、装置産業であるこの業態は、建物がなければ始まらないこともあり、その資金繰りに大変苦労し、いわゆる、協力業者から資金を集めるようになりました。従来の専門式場やホテル等とブライダル関連の業務を行う際は、万が一のために、営業保証金を先方に供託金として預けることが、この業界の慣例であり、その保証金は、両社の合意のもと、なんらかの事による契約解消時には返却と言う契約がなされていますが、それらの新興勢力は建設協力金という名目で、契約満了時にも返却はしないという形で建設費用を捻出した訳です。そのため、このような新興勢力は、良い意味ではビジネスライク、悪く言えばボッタクリで矢継ぎ早にゲストハウスを建設しています。そのため、見た目はともかく、良く観察しますと建物は安普請のものも多く、ほとんどが5年で資金回収すると言った計画を立てており、しかも、協力業者からの一件あたりの手数料(マージン)も高額で、それらを膨大な広告宣伝費につぎ込み、集客し、結婚予定者を煽ることで挙式数を確保し、料金も一流ホテル並みという暴挙とも言える経営戦略のところが多いと言えます。少子高齢化が急速に進み、結婚予定者が減少傾向にある中で、数多くのゲストハウス系の結婚式場会社の経営は、大変難しいものになっている現状、式場が斎場に衣替えするといった例も囁かれています。一生に一度の結婚式に関しましては、歴史のある神社や老舗ホテルを選択する方が賢明と言える時代にあると言えましょう。