結婚式を盛り上げる演出の1つとしてよく使われるのがムービー。披露宴のオープニングからエンディングまで、ムービーが使われるタイミングや役割はいろいろあります。
披露宴のスタート前、新郎新婦が入場する直前に流す映像のことをオープニングムービーといいます。お越しいただいたゲストへのお礼とごあいさつの意味を込めつつ、1分程度の短いムービーでまとめるといいでしょう。ドレスの試着シーンやヘアメイクのリハーサル中などの写真や映像を活用し、リアルタイムで準備しているかのような演出をするのもおすすめ。これから始まる披露宴へのワクワク感を高めることができます。
そして新郎新婦の生い立ちと2人のなれそめを紹介するための映像は、プロフィールムービーと呼ばれます。こちらは新郎新婦のお色直し中に上映することが多く、5分くらいの長さが目安です。オープニングやエンディングなどのタイミングでも映像演出を行うのであれば、より短くしてもいいかもしれません。それぞれが生まれてから出会うまでの写真を数枚ずつ紹介したあとに出会ってからの2人の写真を紹介するのが一般的です。ここで使う写真は、なるべくゲストと一緒に写っているものを選ぶといいでしょう。プロフィールムービーを見る側としては、自分との思い出の写真が出てきたら嬉しいもの。ゲストに楽しんでもらうためには、こういった配慮も大事です。
披露宴の最後、新郎新婦が退場してお見送りの準備をする間に流すのがエンドロール。映画の最後に流れるスタッフロールのように、ゲスト全員の名前やそれぞれに対する感謝のメッセージを流すのが一般的です。2、3分の長さにまとめるといいでしょう。制作会社によっては、撮影した当日の映像をその場で編集して流す「撮って出しエンドロール」に対応しているところもあります。この撮って出しエンドロールはゲストにとっては新鮮で、特に年配のゲストは驚く方が多いようです。少し趣向を変えた映像を作りたいなら、本格的な撮って出しエンドロール制作を売りにしている会社を利用しましょう。1つの映像作品のように仕上げられたエンドロールは、きっと見る人に感動をもたらしてくれるはずです。
これら以外にも、新郎新婦のどちらかがサプライズとして来られなかったゲストの映像を流したり、花嫁の手紙の内容を写真や映像で流したりと、その活用方法はさまざまです。自分たちらしい披露宴にするために、映像演出にもこだわってみてください。
鏡開きといえばお正月が終わった日(1/11)にお供えの鏡餅を食べることを思い浮かべますよね。ですが、酒樽のフタを割ることも鏡開きと言います。なぜ、酒樽でも鏡開きというのでしょうか。それは、酒屋さんでは酒樽のフタを鏡と呼ぶことに由来しています。本来、鏡は「円満」を、開くは「末広がり」や「運を開く」というような縁起の良いことを意味しています。お正月の鏡開きには、一年が円満に進みますようにと、新年の始まりを祝う意味があります。同様に、酒樽の鏡開きも、新しい出発を祝う意味があります。また、日本酒は、農耕民族にとって、特に貴重であった米を使用してつくる日本酒は神聖な意味をもち、神様にお供えしたり、お祝いごとや何かが成就した際には皆に振る舞うなど、縁起の良い物とされています。「さけ」という名前も「さかえ」から来ているという一説もあります。そのため、結婚式や何かの始まりには、木槌で酒樽のフタをを叩いてお祝いするのです。パーティーなどでは特に盛り上がりますし、人気があり、最近ではよく見る光景となりました。盛り上がるだけでなく、その意味も考えて参加すると、またそのイベントも振る舞われるお酒も一味違ったものとなってくるのでは無いでしょうか。